因果効果の推定手法の1つである傾向スコアマッチング法とSASでの実装方法について紹介します。傾向スコアマッチングのSASでの実装にあたっては、本記事ではSAS/STAT 14.2 (SAS 9.4) で追加されましたPSMATCHプロシジャを使用します。因果推論の基本的な枠組みや傾向スコア・傾向スコアマッチングの統計的理論については、詳しく解説を行いませんのでそちらに関心がある方は書籍等を参考にしていただければ幸いです。
- はじめに
- 記法と仮定
- 記法
- 仮定
- 傾向スコア
- マッチングにおける代表的な要素
- キャリパー (caliper)
- マッチング方法
- 共変量の群間差
- 推定値の解釈について (ATE, ATT, ATC)
- PSMATCHプロシジャ
- 実装例(SmokingWeight)
- データ説明 / 傾向スコアマッチングの設定
- 結果
- サンプルコード
続きを読む