生物統計学を学ぶ大学院生のブログ

統計的因果推論、生物統計学、R・SASの実装方法について更新

生物統計学の道標:第2回 量的研究におけるリサーチクエスチョンの立て方

『生物統計学の道標 研究デザインから論文報告までをより深く理解するための24講』の「第2回 量的研究におけるリサーチクエスチョンの立て方」について補足していきます。本記事はあくまで上記の書籍の”補足”という立ち位置ですので、その旨ご承知おき下さい…

『Causal Inference: What If』補足シリーズ

Miguel A. Hernán, James M. Robinsらの著書である『Causal Inference: What If』について補足を行っていきます。以前に公開していた翻訳等の記事のまとめです。随時更新します。 本書のPDF版は以下の著者HPよりダウンロードが可能です。初版は2020年に公開…

『生物統計学の道標』 補足シリーズ

坂巻 顕太郎先生と篠崎 智大先生が監修・執筆の『生物統計学の道標 研究デザインから論文報告までをより深く理解するための24講』について補足内容をまとめます。正誤情報については、こちらのリンクからご確認ください。サイトに掲載されている箇所以外に誤…

Causal Inference: What If, Chapter1 ②

Miguel A. Hernán, James M. Robinsらの著書であるCausal Inference: What IfのChapter1: A definition of causal effectについてまとめていきます。個人的な学習やゼミの関係で作成したスライドも下部に載せています。誤記等ある場合にはご指摘いただけます…

SASでの因果推論系記事まとめ

在籍中のSAS institute Japanでの統計的因果推論に関するコラムへの移動用です。随時更新します。 統計的因果推論コラムの概要 潜在アウトカムと因果関係の定義について 識別可能条件 (identifiability assumptions) について 操作変数法:操作変数法の概要 …

分布ベースでROC曲線を書く方法【R】

RのpROCパッケージを利用して分布ベースで様々なROC曲線を書く方法について、感度・特異度(および、そのペアに一致するカットオフ)を出力する方法についてまとめます。二群(今回はCase群とNon-case群)のデータの生成設定によって様々なROC曲線が作成可能…

イェンセンの不等式を用いた相加、相乗、調和平均の不等式の証明

相加平均≧相乗平均≧調和平均となること、すなわち となることを、イェンセンの不等式を用いて証明します。

Causal Inference: What If, Introduction

ハーバード大学のMiguel A. Hernan教授、James M. Robins教授らの著書である『Causal Inference: What If』についてまとめていきます。PDFについては以下のリンク先からダウンロード可能です。また本文中に具体例として登場するNHEFSデータや各種プログラミ…

Causal Inference: What If, Chapter2

本記事はWhat If, Chapter2: Randomized experimentsについてです。Chapter1の内容については以下の記事にてまとめています。 個人的な学習やゼミの関係でchapterごとにスライドも作成しております。ブログやスライドに誤りがある場合にはご指摘いただけます…

SASユーザー総会2022『Time-varying treatmentsに対するIPTW法による因果効果の推定』の公開資料について 

SASユーザー総会2022において、『Time-varying treatmentsに対する因果効果の推定』というタイトルで発表を行いました。聴講いただいた方には申し訳ありませんがAppendixに誤記があり、その点修正した資料が以下になります。本スライドのPDFは公式サイトから…

PSMATCHプロシジャを用いた傾向スコアマッチング【SAS】

SAS

因果効果の推定手法の1つである傾向スコアマッチング法とSASでの実装方法について紹介します。傾向スコアマッチングのSASでの実装にあたっては、本記事ではSAS/STAT 14.2 (SAS 9.4) で追加されましたPSMATCHプロシジャを使用します。因果推論の基本的な枠組…

母関数の利用をした期待値、分散の算出

本記事はこちらの母関数についての記事の続きです。今回は母関数を用いていくつかの主要な分布の期待値・分散の算出を行っていきます。 norihirosuzuki.hatenablog.com 離散型確率変数 二項分布 ポアソン分布 負の二項分布 連続型の確率分布 正規分布

確率母関数、積率母関数、特性関数

母関数についての簡単なまとめです。確率や収束範囲に関しての厳密な議論は行っていませんので、その点については参考書籍をご参照ください。 参考書籍 母関数 確率母関数 積率母関数 特性関数

初めてこのブログを見た方へ

はじめに 詳細なプロフィールはLinked inに掲載しております。 このブログは個人の意見・見解の表明であり、所属組織の意見・見解を代表しません。自身にとっての備忘録であり、今後同じ道を志す方の一助になればという位置付けです。記事の内容の正確性につ…