医療統計学を学ぶ大学生のブログ

医療統計学、因果推論を専攻しています。R, SASユーザーです。

無料でSASを使ってみる話②

今回はSAS OnDemand(ODA)で利用できるものについて、色々とまとめていこうと思います。ちなみにこのブログを書き始めたのが今年の4月で、SASカテゴリの記事として一番最初に書き始めたのがODAの利用方法についてでしたが、今回はその記事への追記という立ち位置の記事になります。

また、この記事の続編としてpythonSASを使う方法についてを考えていますが、今起きているトラブルを解決次第まとめる予定ではいます。多分。

SAS® OnDemand for Academicsについて(再掲)

まずは以前に紹介したSAS® OnDemand for Academics、(SAS ODA)についてざっくりとまとめます。

www.sas.com

このSAS ODAクラウド上でSAS社によって提供されているソフトウェアです。製品のバージョンは最新のもので統一されていて、以下のものが提供されています。

  • Studio
  • Enterprise Guide®
  • Enterprise Miner™
  • Forecast Server

これらは、システム的には有償版のものと全く差はないです。

MacだとローカルにSASを置いておくのに仮想環境を作らないといけなかったりと色々とめんどくさいので、私用のMacで解析をするときはよくSAS Studioを使っています。

www.sas.com

ただ一応次のような制約、注意点はあります。

  • アカデミック、個人利用のみ可(商的利用ダメ絶対!)
  • データ容量は5GB、ローカルにあるデータはクラウド上にアップロードしないと使用不可
  • バージョンはクラウドで提供されているもののみ(特定のものを選べない、基本的には最新です)

ただ個人的には、あんまりこの辺りで不便さを感じたことはいまのところないです。

 

SAS ODAの利用のためにはSAS自体のプロファイルを作成して、そのアカウントでサインイン必要があるので、もしまだアカウントを作成していない人は3分くらいで大体登録できるかなと思うので作ってみてください。アカウントの作成手順、サインインの仕方については以前の記事で全部紹介しているのでそちらを参照していただければいいかなと思います。

norihirosuzuki.hatenablog.com

 

SAS Studioと有償版のSASの比較

SAS Studioと一般的なSASの比較を軽くしてみます。

  • SAS9.4

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見た目についてはこうしてみるとだいぶ違います。SAS9.4はドット絵ぽいというかやや古めな印象を受けています。それに対してSAS Studioはその点進化したかなと思います。また、前者は自分でコードを打ちこんで解析するというのに対して、Studioではもちろん有償版と同じ使い方もできますが、画面左にある項目から行いたい操作を選択して、GUI的に解析することもできます。

個人的にはSAS9.4のほうにも、SAS Studioのようにプロシジャの予測機能とかは付けてもらえると非常に助かるかなと思っています。(拡張を知らないだけかもですが)

 

ほかのSAS製品の利用について

初めてSAS OnDemandを利用する人はサインインをするとこういった画面になるかと思います。

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初期状態で利用可能なのは、上記で説明したSAS Studio(SAS9.4に相当)だけです。なお、画面下のSASPythonを連携させるSASPyについては後日別でまとめます。

この記事の冒頭で述べたように、ODAでStudio以外に利用可能なものとしては以下のものがあります。なおSASのビジネスユニットのJMPを購入後に、SAS ODAのサーバーと連結させることでSASとJMPを統合させることもできます。詳細はここに飛んでください。

これらを利用可能な状態に、下図のような状態にするためには、コース登録をする必要があります。

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手順は次の通りです。

  1. Courseのタブを開く
  2. +create a new course をクリック
  3. 必要情報と、使いたいものを次の中から選択
  4. 追加できる項目
    • SAS® Enterprise Guide®
    • SAS® Enterprise Miner™
    • SAS® Forecast Studio
    • JMP® Software access to SAS® hosted servers

この手順を踏むことで、Applicationのタブに選択した項目が追加されます。

 

また、SAS Studioでは、システム内容的には現時点ではSAS9.4と同一の機能が利用可能ですが、Enterprise GuideやForecast Studioで利用可能な次のようなプロシジャも利用が可能です。

  • SAS Enterprise Miner High-Performance Procedures
    • HP4SCORE
    • HPBNET
    • HPCLUS
    • HPDECIDE
    • HPFOREST
    • HPNEURAL
    • HPREDUCE
    • HPSVM
  • SAS Forecast Server
    • HPF
    • HPFARIMASPEC
    • HPFDIAGNOSE
    • HPFENGINE
    • HPFESMSPEC
    • HPFEVENTS
    • HPFEXMSPEC
    • HPFIDMSPEC
    • HPFRECONCILE
    • HPFREPOSITORY (Experimental)
    • HPFSELECT
    • HPFTEMPRECON
    • HPFUCMSPEC

 

なおこれらのプロシジャは、ApplicationのタブにEnterprise GuideやForecast Studioを追加しなくても使用できます。